失業手当や再就職手当と聞いてどのような印象を持ちますか?

就職先はたくさんあるのに、ハローワーク行くのみっともない。
手当もらうためには面倒な手続きが必要じゃないの?
恥ずかしながら、私は以前このような考えを持っていました。
看護師は様々な理由で転職をする人が多い職種です。
また現在社会では終身雇用の破綻懸念もあり、どの職業でも転職は当たり前になりつつあります。
転職する際に気になるのがお金事情、日本には失業手当や再就職手当など有難い制度があります。
しかし約7割の人が受給資格がありながら申請せず、本来もらえるべき手当を受給せず損している現状があります。(※再就職手当の場合)
せっかく転職するなら、何もなく転職するよりもらえる物はもらっておこう!
もし今現在、転職や退職を考えている人は参考にしてみてください!
記事内容
- 再就職手当(失業手当)とは?
- 受給条件や方法
- 申請中にバイト可能なのか?
再就職手当とは?失業手当とは?
「再就職手当」と聞いてピンと来ない人も「失業手当」と聞けば、馴染みがあるかもしれません。
どういった制度で、どちらがお得なのでしょうか?

両方とも手続きの導入は同じ!
最初は失業手当しか知らなかった💦
失業手当とは?
仕事探ししているが、仕事が見つからない時に受給するのが「失業手当」です。
受給期間は年齢や離職理由、勤続年数によって異なります。
受給額は退職までの6ヶ月の給料の日割り金額6~8割程度が目安です。
給付日数は条件によって異なりますが、自己都合退職の場合は90-150日になります。
全国のハローワークの窓口で手続きできます。
再就職手当とは?
失業保険を1/3以上残して、就業決定した人がもらえる手当が再就職手当です。
所定給付日数の支給残日数分手当の60-70%をもらえるため、
早く就業するためのサポート手当と言えます。
基本手当日額×支給残日数×60%または70% が支給金額の目安です。
失業手当・再就職手当の受給条件
就職しようとする意思がある
就職しようとする意思と、いつでも就職できる能力があるにも関わらず就業に就けず、積極的に求職活動を行っている人が受給対象者です。
積極的な休職活動とは?
- 書類応募や面接など求人への応募
- ハローワーク開催の講習や就職相談への参加
- 資格試験や検定への受験
- 民間の職業説明会への参加
例えば、病気やケガ、妊娠・出産・育児、家事や学業に専念のためにすぐに働くことが出来ない人。
自営業(準備も含む)をしている人など。

就職可能な状態の人の就職活動をサポートする手当だね!
受給資格決定前に内定が出ていない
失業手当や再就職手当を受給することが決定する前に内定が決まっている場合は支給対象になりません。

就職をサポートする制度だから、当然と言えば当然。
7日間の待機期間終了後の転職である
失業保険受給手続きをしてから7日間の待機期間があります。
待機期間中に仕事を再開した場合は、失業保険や再就職手当は受給できません。

待機期間7日間は連続ではない。
例えばバイトを1日したら、手続きの8日後が待機期間終了ということになる!
失業手当の残日数が1/3以上残っている(※再就職手当)
支給残日数が所定給付日数の3分の1以下の場合は、再就職手当を受給できません。

失業手当を満額近くもらってから就職しても、追加で再就職手当はもらえないってことだね!
前職への出戻りや関連施設への再就職ではない
離職した就職先への出戻りや同一法人などの関連施設への就職は対象になりません。
前職とは全く関係のない場所への就職が対象になります。

前職と無関係であると証明書類を職場に記載してもらうよ!
ハローワーク、職業紹介事業者の紹介であること※給付制限1ヶ月まで
給付制限1か月以内の就職日であれば、
ハローワーク、厚生労働省が認定した職業紹介事業者からの紹介での転職でなければ、支給対象ではなくなります。
給付制限2ヶ月目以降は、ハローワークに限らず、自分で探した就職先でも受給できます!

内定をもらった日ではなく、就職日(入社日)だよ!
間違えないようにね!
前職の雇用保険加入期間が一定以上ある
自己都合退職の場合(通常はこれ!)
雇用保険12ヶ月以上加入
特定理由離職者(自分の意志に反する離職)や特定受給資格者(会社の倒産、リストラなど)
雇用保険6ヶ月以上加入
就職先で雇用保険加入し1年以上働く予定である
受給するためには、転職での雇用保険への加入が必要です。
1年以内の有期契約社員や更新予定のない派遣社員など、1年以内で退職することが決まっている場合は支給対象にはなりません。しかし、有期契約でも1年以上である場合や、1年以内の契約であったとしても契約更新がある見込みの場合は、支給対象となります。

雇用保険加入することで就職認定するみたい。
再就職手当の申請に必要な物
- 雇用保険離職票【1】【2】(俗にいう離職票、職場から退職後2週間程度で郵送される)
- 雇用保険被保険者資格証(退職時に手渡し、もしくは後日郵送される)
- 本人確認書類(免許証、マイナンバーカード)
- 写真(3×2.5㎝)※マイナンバーカードの顔写真を毎回提示で免除
- 印鑑
- 本人名義の通帳(キャッシュカード)

受給開始を早くするために、申請は出来るだけ早くしたい!
離職票以外はあらかじめ用意して、届き次第すぐにハローワークに行こう!
再就職手当の受給方法
1.退職、離職票を受け取りハローワークで失業手当の受給手続きをする
2.失業手当の受給手続きから7日間の待機期間を満了する
3.就活、内定、就業。転職先から「内定通知書」をもらい、ハローワークに提出する
4.ハローワークから「再就職手当支給申請書」をもらう
5.「再就職手当支給申請書」を転職先に提出し必要事項に署名・捺印してもらう
6.署名・捺印された「再就職手当支給申請書」を雇用保険受給資格証と一緒にハローワークに提出する
転職した翌日から1ヶ月以内の申請が必要なため、忘れない様に注意しましょう!
申請期間中もバイト出来るの?
待期期間7日間はバイト出来ない
バイトをする限り待期期間は延びてしまい、いつまでも給付制限期間に移行しません。

給付制限期間が始まらないと支給対象にならないから、待期期間はバイトを我慢しよう!
給付制限期間や待機期間中のバイトには制限がある
1日4時間、週20時間までであればバイトは可能。
しかし、失業手当とバイトでもらう額から一定の控除額を引いた額が、
元の給与の8割以上だと減額される場合があります。
また、上記以上の時間で働くとその期間は受給できなかったり、日数としてカウントされません。

バイトを頑張り過ぎると受給額が減って本末転倒、、、。
バイトしていることは正直に報告する
バイトしていることを申告せずに不正受給とみなされると
俗にいう3倍返しの制裁を受けます💦
受給額全額返金+その2倍の額支払い=3倍支払い

後でトラブルになるから、必ず正直に申請しましょう!
まとめ
誰でも申請出来るのに、あまり知られていない失業手当や再就職手当。
退職を検討している時に、選択肢の一つとして知っておいて損はないはずです。
未経験の新しい分野に転職検討するのであれば、まずはバイトをするのが良いでしょう!